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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
「・・不可抗力と言えども、私の血がこの大地に流れてしまった‥
此処は神が稀少種に与えた大地、私の血と大地が反応し過去の幻影を映し出す‥‥見たく無い事までも‥‥」
「見たく無い事‥‥」
「・・・
もしかしたら、幻影に探し求めている手掛かりがあるかも知れません‥
ですがルーク、私にも思い出したくない過去はあるんですよ」
稀少種の‥‥盟主の血は、この大地と共鳴する‥
大地は魅せる、大地が記憶した過去の記憶を、私の意志を無視して。
「鎖で縛りましたが、ハールマンをお願いしますよルーク‥
ついでです、本当の地獄というのを見せて差し上げます」
晴天だったこの大地に、少しずつだが深い霧が立ちこめ始めた。
(・・・始まりましたか・・・)
過去の記憶、それも血は私のだから私に関した記憶、大地は私に一番辛い記憶を見せるだろう。
懐かしく、そして辛い、私が此処に居た頃の記憶‥
もう忘れ掛けている1000年前の記憶。
忘れ掛けている?
いや私は忘れてしまった、まるで封印するように‥
それを嫌でも見る事になる・・・