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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
「・・・
一緒に居て心休まるとは思いましたが、それ以上の感情はありません」
「心休まると愛情は近いと自分は思います‥
側に居て居心地が良い存在、守りたい存在、それが愛情だと‥‥」
「・・守りたい・・」
私はミアを守りたいと思っていたのだろうか?
パウリーネに関して言えば、最後まで見届けてあけたいという気持ちが大きかった。
それが愛情に近い?
愛情とは居心地良く守るもの??
「・・やはり・・よく分かりません・・
何時か分かる時が来るんでしょうかね・・私にも・・
失った心の欠片を思い出す日が、現状は無理でしょうが」
「そう‥‥ですか‥‥」
「・・・・・」
一言で言えば、落胆のようなルークの声‥
そんなに愛情という感情を、取り戻して欲しいんでしょうかルークは??
「また霧が・・・」
母が私を抱き上げ、城へと戻って行く姿で、霧が立ち込め何も見えなくなった。
「大地の記憶です‥
気紛れに魅せたり、現在に戻ったり、大地は気紛れなんですよ」
私の意志でも魅る事は出来るが、見たいのはこれでは無い‥
だから今は大地の気紛れのまま、その内に大地はまた何か魅せるだろう。
「完全に今に戻りましたね、私は行きたい場所があります‥
ルークはどうしますか?」
「コレを連れてで良いのであれば、お供します」
とうとうコレと言われたハールマン‥
そういえば幻影最中、ハールマンは大人しかったが何故??
それは良いと私は歩き出す、付いて来るのも構わない、ただ行きたい場所に行くだけ。