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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
『それに、ラシードに愛情を教えられそうだった彼女を、丁寧に埋葬してあげて‥‥家族にも今まで以上に厚い保護をお願い‥
大切な娘さんを私の子が奪ってしまった‥‥ずっと仲が良かったのに、もしかしたらパートナーになれるかもと期待していたのに、こんな悲劇的な最後になるとは、私も思わなかったの‥‥許してミア‥‥』
「・・・っ!?」
母は‥‥母はミアの事を知っていた、それにパートナーになれるかもと期待していたなんて、私は何も知らなかった。
気が付いた私に、誰も何1つ言わなかった筈‥
こんな‥‥話をしていたなど、私は思ってもいなく、ただ空いた胸の隙間が大き過ぎ、暫くは無為に時間を過ごしたとしか記憶には無い。
「やはり愛情‥
ですが盟主が今と同じ表情をしているのを、自分は見た事があります」
「ルーク??」
「パウリーネとティータイムをしている盟主は、今のような穏やかな表情をしていました‥
自分は、盟主がパウリーネに好意以上のものがあるのではと、時々冷や冷やしていたくらいです」
「私が?
パウリーネに??」
ルークのモノだと、パウリーネに対しては真摯に対応していましたが、ルークにそんな風に思われていたとは。
だが臆せず私に向かって来るパウリーネは、私は嫌いでは無かったとは思う‥
心休まる‥‥その程度の感情、私的にはそうだった。