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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第25章 稀少種の闇-享楽-
私が歩き辿り着いたのは、外から城の地下部分に入る入り口‥
此処は崩れ落ちる事は無く、昔のままの状態。
それは当たり前、この部分は遺跡と同じ石で出来ている、即ち崩れ落ちる事などあり得ないという事。
「城・・・地下ですか盟主?」
鎖に繋がれたハールマンを引きずり、ルークは私の後ろ‥
ハールマンにこの場所は‥‥いや、見た方が良い薬になる事も存在する。
「・・墓地ですよ此処は、代々の稀少種が眠る場所‥‥永遠に‥‥」
「???」
扉に触れれば、本部遺跡と同じように仕掛けが動き出し、厳重な扉の封が解かれ扉が開く。
「最後に来たのは何時でしたか‥
この地から飛び出している期間も長かったですからね私は‥」
欠けた心は癒える事は無く、私は外の世界を求めた‥
数百年の間、色々な場所に行き人に触れ人を操り、今の私の性格はこの頃に出来たと思う。
遺跡の宝物庫と同じ、中の仕掛けに触れるだけで、石と血が反応し明かりが次々と灯っていく。
「・・・なっっ!?」
「セマイ・・場所・・オレを閉じ込めた・・」
見えるのは、一面の石の棺が並ぶ光景‥
整然と乱れる事無く、均等に無数に並ぶ棺。
「此処は歴代盟主が埋葬されている場所、この他に普通の稀少種が埋葬されている部分が、この奥に長く続きます」
「これが全て歴代盟主・・・」