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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第2章 プロローグ
「・・・
盟主‥どの餌をお望みになられますか?」
「どれでも構いませんよ、所詮は同じ事・・・」
そう‥私に取れば餌など、白人種で女性ならば皆同じ‥
犯し血を奪い尽くす、ただの物でしか無い。
ずっと何百年何千年も変わらない、稀少種だけの独特で最低な力の回復方法。
只人は私の事を吸血鬼と呼ぶ。
女性を欲し血を欲する、架空の存在として‥上手く作ったもの・・
中世の魔女という存在と、実在した残虐性を持つ君主や貴族、そして私自身を合わせたものが、人の言う吸血鬼という存在。
そんな世俗など、どうでもいい‥
私はCross sels(クロスシールズ)という、巨大になってしまった組織の籠の鳥。
本部遺跡から羽ばたく事が出来ない、盟主という賢人共には都合の良い存在というだけ・・・
「では、この女を盟主へ・・・」
私に差し出されたのは、白人種で金のロングヘアーの女性‥
問題は見た目では無く中身だというのに、賢人共は気付きもしない。
(まあ‥条件が合っているので良しとしましょう)