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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「戻って来ても、さして変わらず‥‥ですか‥‥」
廃城の朝、享楽の地下に半日置いたハールマンは、やはり気が狂う事無く正常な意識を保っていた。
「どんなに見せられても、オレはクワン」
「それで良いです、その方が使い道があります‥
ハールマンあなたに打って付けの事、私に従うならばまた人間を殺させてあげましょう、その代わり誰彼殺るのでは無く、私が指定した人間ですが」
「飼い犬にナレと??」
「ええ‥‥
多少の躾は必要そうですが、私のところにはあなたのような犬が沢山居ますからね、馴れるのはすぐです」
「従えばコロセル‥‥
分かったシタガウ‥」
「良い心掛けです、存分に殺らせてあげます、逆にあなたが嫌と言うまででも‥」
交渉成立と言わんばかりに、私は力任せにハールマンを拘束している鎖を引き千切った!
「盟主っ危険です!」
「大丈夫ですよルーク、従う意思のある者が襲う事はしません、そうでしょうハールマン?」
「シタガウ‥‥だからコロサナイ‥‥
オレは付いてイク」
「・・・だそうです・・・」
「・・・・・」
呆れるルークと呑気な私、そして飼い犬になる気満々のハールマン‥
そんな3人で廃城を後にして居城に帰って来た。