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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「そんなルークだから、私達が居なくなった後が心配なのよ‥
あなたは盟主しか見ていないから」
「母さん??」
2人も交替時期に当り、賢人を降りたらCross selsが所有する保養地に行くらしい‥
一度入れば抜ける事は出来ない、それがcross selsの誓約の1つ、だから引退後に過ごせる保養地も沢山存在し、その場所て残りの余生を送るのが一般的。
こういう事には手厚く、保養地は独国国内でも有名場所が多くて快適な場所ばかり、
そこに心配はしていない‥
完璧に賢人の責務を果たしたんだ、それくらいの権利は両親にあると思う。
「私達が居城を出たら、もうルークに言ってあげられる者は誰も居なくなるわ‥
あなたは特別、盟主に認められて、この先どれだけの間をこの居城で過ごすのかすら私達には分からない、こうして相談出来る人が居ないのは辛く悲しい事よ?」
「・・それは・・・
だけどそれが自分が決めた道です」
「・・・盟主がお決めになったとも言わないかルーク?
盟主が動かない限り仮眷族にはなれん」
「何と言われようとも、自分は瀕死の状態で盟主の"生きたいか"という言葉に同意しました‥
自分から死より生を選び、盟主はそれに応えてくれた、盟主がお決めになった事とは思わない、自分が自分の意思で生きる事を望んだんです、仮眷族はそのオマケ程度しか思っていません」
これが盟主が自分に行った事に対しての自分の意思、自分は盟主に生きる事を望み、盟主は自分の生死を掛けてそれに応えたに過ぎない。