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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第27章 ルークの決断-離別-
「時間は1ヶ月以内‥
自分の信用出来る手勢を含めて24時間見張れば、必ず尻尾を出す‥‥出させて見せる」
盟主がああ示唆し、こんな物を使えと言ったからには、自分の感は当り‥
門と鍵の賢人を壊してでも聞き出せ、それが盟主からの命。
「・・盟主の命は絶対・・」
小瓶を握り締めて強く思う、なにがなんでも門と鍵を捕まえてやると・・
3日‥‥5日‥‥1週間‥‥
また時間が過ぎていく‥‥
手勢からの定期連絡では不振な行動は無し、ハールマンの居る遺物の間にも現れない。
焦りは無い、時間はまだ十分にある‥
ただし賢人達には教えていない為、日が経つほど不安を隠し切れない賢人も出て来てはいる、自分的にはそれが狙いなんだが。
「・・・聞いているルーク?」
「っ!
すみません‥‥‥」
珍しく両親‥‥色欲と倫理・誘惑と欲望の賢人の居室に来ていて、久しぶりの家族だけの話だというのに、自分が考え事に没頭していたらしい。
「相変わらず一直線だなお前は‥」
「はあ‥‥どうやらこれが自分の性格らしいです父さん」
父さんと言うが‥‥‥
自分の見た目は20代、対して両親はもう60過ぎ、勿論盟主が自分を仮眷族にして成長と老化が止まっている事は、居城全体に知られているが、やはり開いた溝は大きく極力両親と会わないようにはしていた。