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第27章 ルークの決断-離別-

遺物の間に来て見たら、門と鍵の賢人の上にハールマンが乗っかっていて、得意満面そうに自分を見た。



「捕まえた捕まえた、後一歩で逃げられそうだったが上手く捕まえた」


「ああ、上手く捕まえた‥
気も失っているし上等だハールマン」


「ご主人様褒めてくれるか？」


「多分見ていらっしゃる盟主だから、お前の事を必ず見ていらっしゃる‥
・・門と鍵を地下に運ぶぞ！」


暗躍は暗躍らしい事を‥
此処は古い居城、抜け道裏道は沢山存在し、遺跡部分を抜けてしまえば自分のテリトリー。


門と鍵が手勢‥‥部下に任せ、自分は居城部分に上がる為の道を作る。


人の気配‥


周りの気配‥


この遺跡から居城までの道の気配を全て探り、見付かる確率を低く‥‥いや０にし、自分と部下は門と鍵を連れて、居城地下へ進む。


これが暗躍と暗殺の賢人のやり方‥
悟られないように、知られないように、影となり動く、それが自分が習得した技。



誰にも見付かる事無く、自分と部下は門と鍵の賢人を居城地下まで運び、隠し部屋に門と鍵を鎖で繋いだ。


時間勝負となれば、気を失っているより意識がある方が都合が良い‥
だから自分は待つ、門と鍵が目覚めるのを1人で・・・