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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー



約束の3日後、私は悠真の家へと向かった、これから始まる個人的なショーの為に。



「コンラートさん、いらっしゃい!」


「今日は悠真を借りに来ました‥
それより体調は大丈夫ですか?」


早速出迎えに出て来た奥様だが、妊娠後半期で動くのも辛そう‥
普通に考えれば8ヶ月目はまだ安定期の筈だが?



「ちょっと腰がね‥‥
この子って悠真さんにて大きそう、なるべく前屈みにならないように気を付けているけど、どうしてもね?」


「子供が元気なのは良い事だろ?
毎回お腹を蹴ると騒いでいるくせに‥
ああ悪いなコンラート、迎えに来て貰って‥」


「いえ‥‥
相変わらず仲が良いですね悠真?
産まれたら私から独国のベビー用品を贈らせて頂きますよ」


私には無縁な円満家庭‥‥そう思っていたが、最近の私は悠真夫婦に引き摺られ気味‥
この素朴で温かいのが良いのだろう、私にもそんな願望くらいはある。



「お昼ですし食事していきます?」


「申し訳ないですが、すぐ出ないと悠真を返すのが明日の朝になってしまいそうです‥‥嫌でしょう?」


軽く笑い悠真を誘導‥
本音は日本食が食べたい気分もあるんだが、今日のところは気に入った日本食に現を抜かしている場合でも無さそう。


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