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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
「では旦那様も1人や2人どうでしょう‥
此処の上玉全てをご用意致しますわ」
「それも結構、女性には不自由してはいないので‥
行きましょうパウリーネ」
「は‥はい・・・」
目的の女性だけを誘導して、娼館から出ようと思ったが、此処で1つ面白い事に気が付いた。
「・・・
そうそう‥その宝石で醜い争いをしない事を願っていますよ‥
人というものは、強欲で罪深いですからね・・」
計画的な言葉・・・
実際に女主人は知った鑑定士を殺し、女主人も影で聞いていた娼婦に殺され‥
あのスターサファイアは、持ち主に魅了と不幸を呼ぶ、悪魔の宝石と後々呼ばれる事になる。
それは後々の話で、私には預かり知らぬ事‥
私はただ、宝石で娼婦を1人を借りたに過ぎない、後の事に興味すら無い・・・
パウリーネを連れて、ルークが待つ馬車へ‥
娼婦だと手荒に扱う気は毛頭無いつもり。
「どうぞ・・・」
「あ‥ありかとう御座います」
彼女の手を取り馬車の中へ、男性には至極同然の行動だが、彼女はそんな事すらされた事が無いのだろう。
躊躇いながら私の手を取り、馬車へと乗り込むパウリーネ‥
中のルークはかなり驚いていたが、最後に私が馬車に乗り、一路屋敷に向かって馬車を走らせ始めた・・・・・