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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
人の命は呆気ないもの‥‥
悠真も奥様も子供も、あの病室で全員息を引き取った。
それでも‥‥悠真達が居なくなっても世界は動く、悠真が欠けても巨大望遠鏡の建設は進み、私は元会社を買収し巨大望遠鏡を手に入れた、悠真の居ない巨大望遠鏡を‥‥
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
私の心に残ったのは何だろう‥‥
憤り、苛立ち、心の凝り
自ら死を選ぶ人間に対して、私は今まで以上に過敏になっていく・・・
「・・・思った以上の成果です・・・」
「「「全ては盟主の為に‥‥」」」
巨大望遠鏡を手に入れてから、私はネット部分を居城に置き、私が持つ星詠みの技術をコンピューターに組み込み、そして漸く出来上がった。
私が自由になる鍵の1つ、コンピューターによる星詠み管理システム‥
数十年の時を掛け、私はやっと足掛かりを掴んだ。
「後は‥‥あなたですよルーク‥‥
あなた次第で私達の運命が決まる」
そう‥‥もう1つの鍵はルーク、いやルークが追う中央施設に隠された前盟主の書物、遺物の制御法‥
10年を超えても私は待つ、ルークの返事を‥‥ルークが居城に戻るその日を・・・・・