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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
「コンラートさん服が‥‥」
「砂ぼこりだらけでしたんで、病院で着ているのも如何なものかと‥‥」
スーツは着直さない方を選択‥‥なので今の私はYシャツ1枚のみの格好。
「‥‥いや‥‥ピアスに腰の銀の棒‥‥それはCross selsの紋章‥‥‥」
「‥‥‥見なかった、それで済ませて貰えませんか?
あなたは何も知らない、その方が良い」
「‥‥‥‥‥‥‥
そうですか‥‥‥‥‥」
銀の宝剣に盟主の座のピアス、今日ばかりは致し方無い‥
そして関わらない方が良い‥‥一般人は‥‥‥
「‥‥‥‥‥‥‥‥っ!?」
遅いと病室の気配を読めば、悠真の命の気配が!
慌てて病室の扉を開ける!!
「悠真っ!?」
「‥‥‥コンラート‥‥か‥‥‥」
そこには‥‥‥奥様に寄り添い、ナイフか何かで首を掻き斬った悠真の姿‥
私は‥‥また見逃した、悠真の事を‥‥
「‥‥何‥‥やっているんですか‥‥」
「妻と子だけ‥‥じゃ‥‥‥寂しいだろ‥‥‥だから‥‥‥俺も一緒‥‥に居てやる‥‥んだよ‥‥‥」
「死んで何が残ると言うんですっ!!」
「残‥‥らん‥‥
だが‥‥俺の‥‥意思は‥‥‥残る‥‥‥」
「悠真!」
例え私が力を使ったとしても悠真は助からない、生きる意思を捨てた悠真に私の力は効かない‥
どうして人間は、何時も何時も死を選ぼうとするのだっっ!!!