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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
部屋から抜け出し、監視カメラより上にある配管を伝い奥へ‥
俺が居る位置から奥は、第1階級・第2階級の私室部分。
今日は第2階級は全員中央施設から外へと出払っていて不在、これも俺が計画した事の1つ‥
俺が作った人身売買システムに魅せられたとでも言うんだろう、予想以上の表の大物に取り入りたい‥‥権力重視の第2階級の考えそうな事を、俺が先にしてやっただけの話。
(一番面倒なのはニコライの私室に繋がる監視カメラ)
中央施設第1階級、Cross sels中央のトップだけあり、その警備は厳重‥
他に意図も読めなくはないんだが、先ずはこの部屋入り口を見張る3台の監視カメラの無効化が最重要。
そういう俺は監視カメラの真上で、脚だけを配管に掛け逆さ吊り状態で細工中‥
細工自体は大した事じゃ無い、事前にこの位置を写真に収め現像した物を、本物のカメラの向こうに張り付ける、そんな作業。
一瞬の早業‥‥だが監視している方には普通の扉回りの画像、古典的だが効果的、こんな物はシンプルが一番だ。
(これで3つ‥‥
警備が来ないという事は、写真は上手く写っているんだろうさ)
暫く様子を見ていたが反応は無し‥
此処で俺は漸く地上に降り、ニコライの私室の扉の前に立った。