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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
注意深く中の様子を確認すれば、ニコライはまだ手前の部屋で執務中のよう‥
俺でさえこの部屋に入ったのは数回、記憶にある室内を考え、気配も足音も無く入れば見付からないと算段を踏んだ。
「・・・・・・・・」
音1つ立てずにドアノブを捻り、1人だけ入れる分だけの扉を開け侵入‥
ニコライのデスクは扉と真正面にある訳では無く、ニコライ本人は俺から見れば横向きの体勢、これを利用し俺はニコライの背中へと回る。
そして取り出したのは拳銃‥
それを背中から正確に心臓の位置に銃口を押し付け、俺は漸く話をする事にした‥‥向こうがどう出るかは分からないが。
「・・・
どうだ寝首を掛かれる気分は?」
「その声‥‥ルーク・ガルシアか‥‥
よく厳重な監視を抜けて来られたな」
銃口にも俺の声にも冷静を失わず、流石中央トップは腹も座っている‥‥嫌いではないがな。
「方法など幾らでもある‥‥
俺はあんたに用事があるんだよニコライ・グロネンコ、あんたが持つ知識の話だ‥
ついでに言えば、あんたの生死は俺にはどうでも良い‥‥まあ多少は必要か、俺の目的の為にな」
「俺の知識?
ロシア政府中枢にでも入りたいのか、そんな男には見えなかったが??」
「何の勘違いだそれは‥‥
俺が知りたいのは‥‥本部遺跡の遺物の制御法」