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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
「・・・
はぁ‥仕方が無いですね・・・」
少々頭を抱える展開だが、此処でルークに女性に慣れて貰わないと後が困る。
私はある物を持ちポケットに忍ばせて、ソファーから立ちゲストルームへと歩き出した・・・
「・・・
入りますよ・・・」
あまりこういう事に深入りしたくはないが、此処までお膳立てして未遂に終わるのは少々・・
溜め息混じりにゲストルームの扉を開け中に入って様子を見れば‥
お互い肌の2人が、ベッドの上で少し距離を取って固まっている。
「・・まさかとは思いましたがルーク‥
それにパウリーネ、ルークは女性経験が無いと説明した筈ですね??」
「ご主人様・・・」
「申し訳ありません!
私がしっかりリードしないばかりにっ!!」
どちらも気まずそうに私を見るが、私とて心の中では盛大な溜め息を吐いている‥
まさか此処まで無知識だったのかと・・
「全く‥どうしますかね‥
ルーク、女性に対しての知識はどの程度ですか?」
「その‥ご主人様がされているのを見ていた‥程度です」
「・・はぁ・・」
それは記憶処理された女性の話であって、こういう普通の場合は当てはまらない。
・・とルークに言っても理解しないのだろう‥
本部育ちは、予想以上に性に鈍いのを作り出してしまったようだ。