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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第6章 ルークの面倒とミュンヘンの夜2
所詮眠れる訳が無いと、リビングで外を眺めながら夜の紅茶タイム。
「ミュンヘンの怪事件‥‥ね・・」
置きっ放なしだった今日の朝刊、その記事の1つ‥
次々起こる謎の不審死しかも女性ばかり。
「捜査もこの程度‥
私の方が少々警戒し過ぎましたか・・」
勿論この怪事件の犯人は私‥
女性の血を奪い殺し放置した結果が、この新聞記事なのだが‥思った以上に進展が無い。
「もう少し真面目に捜査すると思いましたが、やはり戦時中ですね、人の2人や3人殺されようとさして気にしない‥
これなら大っぴらに殺っても問題ないですね」
敢えて郊外の安娼婦を狙ったのだが、全く拘らなくても十分に殺る事が出来る。
力を使っている訳では無いので餌は必要無いのだが、念の為に外の警察情勢がどんなものかと試して見た。
「これで布陣は整いましたが‥後はルークですか・・」
あのパウリーネと、今頃どうなっているのやら‥
まあルークの事、可もなく不可もなく済ます‥そう踏んでいる、私の中では‥‥
これはあくまでも私の予想であって、現実は全く違ったよう・・
『痛いっ! ルークさんっ、まだ駄目っっ!!』
「・・・っ!?」
呑気に紅茶を飲んでいたら、突然のパウリーネの大声‥
まさか私の予想が外れるとは‥どうやら思っていた以上に、ルークの性に対する認識は低かったらしい。