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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
俺には秘密で盟主はずっとパウリーネの援助をしていた、『話さない』それが盟主とパウリーネの約束、それを盟主はずっと守っていた‥‥俺に一言も話す事無く。
「敵わないな‥‥あの方にもパウリーネにも‥‥
そうだ、面倒だと思うが1つ頼みを聞いてくれないか?」
「勿論ですともガルシア様」
「いやそんな難しい事じゃない、麓の街に花屋はどれくらいある??」
「花屋‥‥ですか?
朝の路地売りを含めましたら、かなりの数はあるはずです」
パウリーネとの約束‥‥
盟主がパウリーネが約束を守るんだ、俺が守らないでどうする?
多分これで最後、アメリアの心を乱さない為にも、俺はもう此処に来ない方がいい。
「出来る限り集めたいんだ白薔薇を‥
‥‥約束だからな‥‥」
「そのような事でしたら簡単です、明日の朝3人で回ればトラックいっぱい集められますよ」
「トラックいっぱい‥‥
幾らなんでも多いだろ」
「それくらいさせて下さいガルシア様」
「‥‥‥‥‥‥‥」
言ったは良いがこれは引いてくれそうに無いな、俺1人で集めれば良かったか?
‥‥‥後の祭だが‥‥‥
「では明日頼むよ、今日は麓まで下りる‥
まだ日はあるから日暮れ迄には麓まで辿り着けそうだ」
「そうですか、では明日の朝に‥‥」