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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使



一面の白薔薇と、その中心にあるパウリーネおばあちゃんのお墓‥
それに白薔薇のリーフと一緒に、私が見た事が無いピンクサファイアのネックレスが沢山掛けられてある。



「これ全部ルークさんが?
‥‥あっ!イヤリング!!」


お墓の下に大切そうに置いてあるイヤリング、それも両方揃った状態‥
やっぱりこのイヤリングの片方はルークさんが持っていた、そして家にあったもう片方と一緒に此処に置いた、まるでパウリーネおばあちゃんに返すよう。



「‥‥‥必ず持って来てくれたの‥‥薔薇の花束とピンクサファイアのネックレスをね‥‥」


自然と言葉が口から出て‥‥
これは寝物語の最後に語るパウリーネおばあちゃんの言葉‥‥本当だったんだ‥‥
本当の話だった、だってこんなにも沢山のピンクサファイアのネックレス達、これ‥‥うんん、家にある物も全てルークさんがパウリーネおばあちゃんに贈った物。


‥‥最後に全て置いて行った‥‥





私がルークさんと会ったのは、本当にあれ一度きり‥‥


あの後、結婚もして子供も出来て、これは幸せだと思える‥‥ルークさんに言われた通りに‥‥


私が本当の事を知るのは随分後になってから、子供も成人しこの田舎から街へと出て行った後かな?


実はおばさま達はルークさんの事も、ルークさんの居場所も全て知っていたと‥
でもその頃にはもう良い思い出話、追い掛ける気も無く、今更だって笑ってしまった。


でも‥‥ルークさんに会えた事、それだけは後悔しなかったよ‥‥‥パウリーネおばあちゃんと共に・・・・・


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