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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉



ルークが居城からスイスへと旅立った後、私は漸く手に入れた書物に目を向ける‥
10年以上‥‥いえ、あの廃城でこれを見てから、どれくらいの時が経っただろう、自由になれる最後の手掛かり、それがこの書物。



「管理は厳重だったようですね、ほぼ朽ちる事も無く現状維持、それだけこれが重要という事ですか」


普段から使う机に座り、最初の1ページを開いて見る‥
掛かれているのは予想通りルーン文字、だが表紙の裏に古い日本語が書かれていた。


『最後の手向け、最後の希望を‥‥
これを使い、また外の世界に飛び立つラシードに向けて』


「‥‥これは‥‥父の文字‥‥」


記憶の隅だが覚えがある‥‥
父はルーン語、ドイツ語、そして日本語が扱えたと、そして同じ日本語でも旧書体の日本語、それが父の知っている日本語だった。



「最後の手向け、最後の希望を‥‥
父は私がこれを手にする事に気付いていたんですね、だからこそのこの言葉‥‥希望ですか‥‥」


どんな希望を望んだのか、それはもう分からない事だが、父は私の性格を誰よりも熟知していんです‥
とすれば希望という言葉は自由、そう取っていいんですよね‥‥父さん。


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