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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「・・・・・・・」
ハールマンは考え込んでしまいましたか、それもまあ当たり前です‥
アリアンが言った条件と、ハールマンの意思は違います、もし拒否するのであれば、無理とは言いません‥‥私はまた次の機会を待つだけの事。
「・・・・・・・」
どれだけの間、ハールマンは立ち尽くしたまま考えていたでしょう‥
漸く私の方を向いたハールマンは、困惑とも決意とも取れない微妙なキツい瞳。
「・・アリアンは嫌いじゃ無い、自由に動き回るアリアンは好きだ、だが俺が人を愛せるのか?
散々人を殺して来た俺、散々人を犯して来た俺、そんな俺が人を愛する・・分からない・・」
「犯し殺すのを楽しむ‥‥殺人鬼・吸血鬼それが貴方の異名でした‥‥
ですがハールマン、貴方がそうなら私はどうです?
今でこそ殆ど人を殺しませんが、貴方以上に犯し殺し血を楽しむ私、貴方の言い分では私は一生人を愛せない‥‥流石にそれは嫌と思います」
「・・・それは・・・」
「私でも人を愛したいという心はあるんですよ、ただその相手に出逢わないだけ、1000以上も人を殺し続けたツケでしょう
‥
私よりハールマン貴方の方が、まだ可能性はあると私は思います」
同じ血塗れでも、私とハールマンでは殺した数が違う、規模が違う‥
たかが50人100人殺した程度が何だと言うんです、万人数十万人と殺した私と比べれば、ハールマンなどまだ可愛い方。

