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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉



「‥‥少しずつでも良い、僕を好きになって、僕と一緒に居て‥‥
僕だって1人は嫌なんだよ、誰かと‥‥ハールマンとずっと一緒が良いんだ」


「・・1人・・
ずっと1人だったのか?」


「うん、僕はずっと1人だった‥‥
1人だって事すら気付かないで、長い年月を過ごしたと思う‥
それを変えてくれたのがクルスの存在、だけど僕は1人だって事も知ってしまい‥‥多分僕は寂しかったんだ、だからクルスの前に出た、でもクルスは世界を見詰めてる、僕は‥‥僕は僕だけを見詰めてくれる人が欲しい」


「・・それが俺・・」


「ハールマンは僕を受け入れてくれるって思ったんだよ‥
男も女も大丈夫で、遺物に適応力がありそうで、僕という存在を丸ごと受け入れてくれそうだって、ハールマンにはそう思えたんだ」


「一緒に居るのは構わない、アリアンも嫌いじゃない、でも良いのかこんな老いぼれで・・」


「ハールマンがずっと一緒に居てくれるんだったら、僕はハールマンに力を使う事が出来る、ハールマンは幾つに戻りたい?
人間も自然の一部だから、ハールマンを若くしてあげる事も僕には出来るんだよ」


アリアンがハールマンに向かって手を伸ばす‥‥だがハールマンはビクッと躰を震わせ、アリアンの手から数歩後ずさった。


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