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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉
「貴方を巻き込んでしまった事は、申し訳ないとは思っています‥
今までは私でしたが、これかはら貴方がアリアンを守って下さい‥‥あの心を‥‥
そして貴方を犠牲にし、自由なる世界に行く、それが私の望みです‥‥本当に申し訳ないと思っていますよ」
「ご主人様が望む、俺はそれに異論は無い、アリアンとも上手くやって行けそうだ‥
散々人を傷付ける事をやって来た俺、ご主人様は悪く無い、最後にと俺が望んだ」
「私はもう貴方のご主人様じゃありません、アリアンと一緒になるんですから立場は対等なんです‥
‥‥私はアリアンとの繋がりを切る事は出来ませんし、これからは貴方とも繋がる事になります、互いに姿を見るのは稀にはなりますがね」
気紛れに拾ったハールマン‥‥
まさか私が求めていた自由への扉の鍵を、ハールマンが持っていたとは、私ですら予想していなかった。
私は自分自身の星詠みは出来ない、それが毎回後手後手になる理由‥
予測して行動していても、こうして予想外の事は多々、そして世界に出れば更に予想外の事が沢山起こるのでしょう。
それでも私はドイツから出て、世界を歩きこの手に触れたい‥
放浪していた時期から数百年、世界は如何に変わったのか、自分の目で確かめたいんですよ。
・・自由の時を私自身で・・