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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
私とハールマンが居城に戻って来たのと、殆ど時間差無くルークも居城に戻って来た‥
何処か吹っ切れた顔、ルークも心の整理が付いたよう。
(まあ‥‥アリアンを通して見せて頂きましたがね)
死しても尚ルークを守護していたパウリーネ、最後の最後にルークの前に姿を表し、ルークを解放して逝った‥‥
ミアが私を守護していたように‥‥
「思えば私とルークは同じ道を歩んでいる、似ているんでしょう私達は‥‥
そしてアリアンとハールマン、これもある意味似た者同士‥‥行動の予測が付かないという‥‥くすっ、集まりますね」
そんなハールマンは客間にて待機中、そして万が一の為に遺物の間にルークを配置、全て賢人共を押さえる為の布石。
今のルークに腕力で敵う賢人は居ない、それに薬を使われても私と同じく中和するスピードは早い‥
私の最強のガーディアン、それがルークの存在、今までも、これからも・・
「‥‥行きますか‥‥
籠の鳥の扉を開ける鍵、これで本当に最後です、後私を縛るものは何も無い」
遺物に触れる為、儀式用の白のローブを身に付け、私は居城の階段を下る‥
途中でハールマンと合流し、ルークが待つ遺物の間へと向かった。