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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
「・・お待ちしておりました盟主・・」
「滞りなく‥‥頼みましたよルーク・ガルシア」
「全ては盟主の為に‥‥‥」
今日は正式に賢人のローブを身に付け、私の前に片膝を付くルーク‥
お膳立ては事前に説明済みであり、ルークは賢人筆頭の儀式と秩序を押さえるのが役割。
名こそ繋ぎと暗躍と暗殺の賢人となっているが、私の銀の宝剣を持つが故に、儀式と秩序以上に発言力がある‥
そして私がルークを一番信頼しているのも、賢人全員が把握している事、そのルークに刃向かう者は少ない。
「行きますよハールマン」
「・・・・・」
遺物の間の奥、壁のレリーフの前に立つ私とハールマン‥
ハールマンも今は黒の昔からあるシンプルなローブ、正式な手順とある目的があるので、修道士のような1枚物のローブに着替えさせた。
「‥‥始めましょうか‥‥
‥‥遺物よ、盟主の命の元その道を開きなさい」
私の方は両腕を広げ遺物と同調‥‥
光る壁のレリーフ‥‥しかしこれはダミー、賢人共を抑える、それが理由。
ハッキリ言えばアリアンが認めているんですから、同調など無くとも道は開く‥
一々大義名分も面倒なものです。