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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第37章 エピローグ



サラサラと吹かれる風が気持ち良い‥
私は今ドイツを離れ、女王の名を冠した豪華客船のバルコニーで寛ぎ中。


世界は自由世代、この客船にも様々な国の人間が乗り込んでおり、私にすれば楽しくて仕方がない‥
豪華客船という事もあり施設は充実、ナイトバーなどで女性を見付け1夜の関係を楽しむ‥‥なんて事も簡単に出来るようになった。


私の心の持ちよう、これだけの話だったとは‥‥



「‥‥女性は道具か餌‥‥」


この概念があった為に私の方が縛られていた、豪華客船に乗って約半年、私は一度も女性を餌にしていない‥
力と腕力を封じた私、今の状態であれば餌は年に一度必要か‥‥そんな程度で済む。


薄々は気が付いていた、過去に放浪した頃そこまで餌を必要としなかった、そんな体験がものを言ったよう‥
あの頃はまだ多少なりとも力を使っていたので、定期的な餌は必要だったが、完全に抑えれば?


その結果が今の私‥‥
普通の人間をしているただの私‥‥
こうして見ると、世界はなんて自由なんだろうか。



「‥‥コホン‥‥
ゼクス様、デッキで黄昏るのであれば、ワインなど如何でしょう?」


「戻って来ていたんですかルーク?
ワイン‥‥それも良いですね‥‥
後は日中に約束をした女性はキャンセルでしょう、ルークの居る前で盛る気はありませんよ」


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