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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第37章 エピローグ



そして茶髪黒瞳の姿だと、更に力と腕力が抑えられ、これから日本へと思っている私に取れば一石二鳥‥
開放的に見えて狭い、これが私の聞いた今の日本の現実、だとすれば私の方が日本に合わせれば良いだけの話。



「全員人身売買行きで行方不明者、そして二度と帰っても来ない‥
この中で色彩を変えた私と似た人物が居れば一番良いですがね」


「それでしたら、この男が一番近いと思います、そして既に売買で海外行きをしているので足が付きません」


ルークは持って来た資料の中から1枚を引き抜き私に見せる‥
確かに年齢顔立ちと共に私に似てはいる、そして‥‥



「‥‥名は仁科悠人‥‥
‥‥悠‥‥悠真と同じ漢字‥‥」


私の心に深く残った朝比奈悠真、その悠真と同じ字が入った仁科悠人という名前に、一目で気に入ったのは確か‥
多少の違和感はあれど、仁科悠人というのは良い名前です。



「これで良いですよ、一応仁科悠人で手配を‥‥ルーク」


「はい分かりました‥
中央の無階級と、日本での戸籍を弄りゼクス様に合うように準備します」


「ええ‥‥仁科悠人ですか‥‥」


果てがない地平線を眺めてながら、初めて目にした仁科悠人という名で調教師が出来るかどうか画策。


そうこれが新たなる始まり‥‥
仁科悠人という人物になり、私が日本で活動する些細な切っ掛け。


これが長く続くとは、人生長いというのに私もまだまだ懲りないらしい‥
新たなる旅立ちに‥‥そう思い私はワイングラスを掲げた。


大切なる名前と、本当に自由になった私に向けて・・・・・





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