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シャネルを着た悪魔
第1章 ☆CHANEL NO1☆
「do you think really so all japanese dont speak english?」
(貴方達、本当に日本人全員が英語喋れないと思ってるの?)
「———…。」
黙り混む彼達。
2秒ほど経ってから韓国語で二言三言を発してまた黙り混んだ。
私の目の前に座る男だけが黙ってこちらを見つめていた。
「I dont speak korean but i can understand english.
(韓国語は話せない、だけど英語なら理解出来るの)
So what is japanese department store?
(何が日本のデパートだって?)
Ah... maybe? Our brand value is so high level
(多分ね?私たちのブランド価値っていうのは相当高いのよ。)
cuz we are japanese.
(なぜなら、私達が日本人だから)
You think? You can get all things in japan by your self?
(貴方さ…貴方が自分の力で日本のすべての"商品"を手に入れる事が出来ると思ってるわけ?)
Please dont think "all japanese girls are reasonable item"
(頼むから、日本人の女性全員がリーズナブルな商品だと思わないで)」
そう言って、隣の彼が吸っていた煙草を取り上げて、何食わぬ顔で私の口に付ける。
まさかのマルボロだった。ここでリョウを思い出すなんて、とんだ誤算だ。
酔っぱらっているからなのか、笑いだしそうになった私はシャネルの446の口紅が煙草に付いたことなんか気にせずに火を消して、席をたった。