この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第3章 ☆CHANEL NO3☆


「テレビ付ける?」

「いや、付けない」

ポテトサラダが少なくなってきた。量を足すついでにリモコンを渡そうとすると、首を振られる。

「朝はテレビ見ないの?」

「どうせニュースしかやってないだろ。って事は──トップニュースは韓国の財閥の事だよ」


「ああ。そうか。やっぱりイヤなんだ、日本で自国のネガティブなニュース聞くのは」

「そりゃイヤだろ。バカらしい」


「バカらしいかな?」

「政治、好きなのか?」


「うん。私、権力とかそういうの大好きよ。」

「今回のニュースは嫌いだけど」


「面白いから、だろ」


「ううん。違う」

お水をゴクリと喉を鳴らしながら飲んでから、次は私が首を振った。


「気持ち、わかるじゃん」

「何の気持ちだ?」


鼻で笑う様な態度をされたけど気にしない。


「私が、イムさんだった場合も同じ事をすると思う。『損して得とれ』なワケでしょ?何が悪いんだろうって思うの」

「財閥だからしちゃイケナイの?って。きっと小さい会社だったら、ここまでニュースにもなってないのよ。」


「財閥の子と云えど、人の子だもん。自分が代表する会社を大きくしたい。その為に使える手段やコネクションは全部使う。それって普通の事よ」

「それが例え悪い事だったとしても。──それでも、使えるモノは使うべきなの。」


「しかも、これほどまでに嫌われて注目されるんだよ?男なんだから自分の親父を超えてみたい!見てろよ、お前ら!って気持ちが行き過ぎただけの話じゃん」

「財閥の話が好きなのは、ソコ。同じ『人の子』として見てるから、こういうニュースを聞けば聞くほど『普通と変わらないんだな』って思えてくる」


「でも、このニュースが嫌いなのは──国民が寄ってたかって、財閥が全部悪いんだ!みたいな事を言いだすから」


「……。」


「実力があれば、誰でも『振興財閥』くらいにはなれるのよ。成らない道を歩んでる人達に、色々な重圧と戦ってる彼達を一色にして叩く筋はナイでしょ」



/490ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ