この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第3章 ☆CHANEL NO3☆


「……。」

「言い過ぎた?」


「いや、そういう訳じゃない。」

手を止めて、お箸を置き──テヒョンは私を黙って見つめた。


「リサ」

「はい。」


「お前は、財閥の息子や娘を──浮世離れした人間、だと思うか?」


「言ったでしょ。一切、思わない。」

「相手が誰であっても?」


「うーん……。」

「スケールを大きくすると、私達ってみんな同じ人間でしょ、哺乳類。」

「そこにプラスアルファーで資産やスタイルが付いてくる」


「皇族出身であっても、財閥出身であっても、ハリウッドスター家族出身であっても、パパとママがセックスして生まれたのがその子供なワケじゃん」

「じゃあ別に浮世離れ、してないでしょ。私が『次元違うな』と思うのは、宇宙人くらいよ。そりゃお金の使い方で、違いを感じる事はあっても根本は同じ人間だもん」


「それプラスの性格だと思う、人間関係のキーポイントは。」

「『私は財閥の娘よ?』って態度で来られて、世界で一つしかないシャネルのバッグを持ってても──浮世離れとは思わない。ただ『バカな女』って思うだけ」




「なるほど」


「何に納得したの?」

思わず、笑ってしまった。目の前の男が急に素直になるから──だ。


「お前の価値観。」

「普通の事よ」


「いや、お前は変わってる」

「だから言ったでしょ?アンタがフツーじゃない人とばっかり関わってきたから、私がクレイジーに見えるだけ。世間一般から見れば私が普通なのよ」

おもむろに立ち上がり、人の家の冷蔵庫から勝手にレモンティーを出した彼。

何故か知らないが、どこにマグカップが有るのかも正確に分かっていたみたいで、青と白のペアカップをテーブルの上に出した。


『少し、真面目な話しませんか?』



/490ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ