この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第4章 ☆CHANEL NO4☆
「これ読んで」
手渡された紙。
生憎、中学生の時に筆記体は勉強していたから読めない事はない。
「読める?」
「バカにしてんの?読めるわよ」
「じゃあ、それ上から口に出して読んでいって」
「……。」
コイツの思い通りに動くのはイヤだ。
でも、何故か思い通りになってしまう。
「俺、ソン・テヒョンとヤナギサワ・リサは実際のカップルではないが、半年を契約期間として───俺の女のフリをしてもらう」
「契約後の報酬は現金一億……円!?」
「はあ?一億ウォンじゃなくて?」
「バカにしてんのか、お前こそ。俺に一億”円”出せないと思うのか」
「いや──そういう意味じゃないけど」
つまり、こういう事だ。
実際の愛し・愛されるカップルにはならなくて良い。でも半年間は俺の女の様に行動しろ。報酬は現金『一億円』
「続き、あるだろ」
「うん。」
「読めよ」
「──と、社交界での地位や女性としての品格向上」
「ただし、お互い何があっても嫉妬や束縛はしない事。過度な干渉は控える事」
「利点……サファイアのリーダーの女として仕事でも使える人脈を手に入れられる。──女として生きる事の楽しさを覚える。」
「どうだ?良い案だと思うけど」
「これ、纏めても良いかしら?」
「ああ。」
「私は『契約上』あなたの女として振る舞う事になる。半年後に待ってるのは、現金一億円と社交界の世界、女性としてのマナー」
「この契約に乗るメリットは、──今の仕事で成功するだけの人脈を手に入れられる」
「そう、最高だろ」
と悪戯っ子の様な微笑みで見つめてくる韓国人。
「──なワケないでしょ?」
「……今何て?」