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シャネルを着た悪魔
第4章 ☆CHANEL NO4☆
「私が現金一億で、半年の時間、自由に恋愛出来る権利を貴方に売ると思うの?」
「別に束縛や嫉妬はしないんだから他で男とセックスするなり、何なりしてくれば良いじゃねえか」
「私が貴方と行動を共にする事によって、必ず多かれ少なかれ被害は及ぶのよ。風評被害ってやつかな?」
「私が本気で好きになった相手が現れて──その人が、この契約を勘違いして私から離れたらどうなるの?言いたい事分かるでしょ」
「嫉妬や束縛はしない、なんて何の意味にもならない」
「変わってるのはアンタの方よ、テヒョン」
「私達がそんな関係になって、他の男が寄ってくるハズなんてないもん。それを分かっていないってこと」
「世間知らずにもほどがあるわ」
一度はじまったマシンガントークは中々止まらない。
それこそ──リョウなら私がこういう『契約』、一番嫌いだってことよく知ってるだろう。
「アンタがサファイアのリーダーだろうが、そうでなかろうが」
「現金一億だろうが、二億だろうが」
「自分の自由や権利と引き換えに何かを得るなんて絶対にありえない。」
「本当に───」
「本当に私が欲しいなら、そんな『契約』じゃなくて私がアンタの側に居ざる負えない状況を作ってみなさいよ」
「この、クソ野郎」