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シャネルを着た悪魔
第4章 ☆CHANEL NO4☆
「そういえばポール、東京に居るのを伸ばしたみたいだけど行きたい所でも有ったのか?」

「ああ、靖国神社に行ってみたいと思ってさ」


悪気もなく言う目の前のハリウッド俳優は……。

私、日本人とテヒョン、韓国人のこの説明するには何十年とかかる国同士のもめ事を知らなさそうだった。

二人して苦笑いを浮かべるが、それにも気付いていない。

「とても有名な神社なんだってね。祖父から聞いてたんだ」

「ああ…。確かに有名だけど…」


「嫌いなのか?神社」

「いや、そんな事はない。でも──それよりも東京ディズニーランドとか、買い物とか、そういうのはどう?」


「うーん。」

「日本は先進国過ぎるよ。どこに行ってもアメリカやイギリスにも有るハイブランドばかりだからね。面白味が無いというか──」


「じゃあ、ランチしてから野球観戦とかどうですか?」

「野球?」


「ええ。」

「なぜ、靖国は却下なんだ?」


「だって、テヒョンは韓国のスーパースターですよ。日韓問題の根源でもある”靖国”に行っている事がバレたら、彼食べていけなくなっちゃう」

精一杯の嫌味を足しながら、それとなく意図を伝えた。


大スターもバカではないのだろう。ああ、という顔をしてからすぐに笑顔になり『じゃあ、ランチして野球だね』と私たちに言ってからブラックコーヒーを頼んだ。



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