この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第6章 ☆CHANEL NO6☆
読み終わったと同時に表情に出るのは、懇親の苦笑い。そして──今日が日曜日でよかった、と心底安心する顔。
彼の言う事は理に適っている部分がある。
茶道とマナーは女性としての品格向上を意識しているだろうし、ジムや筋トレ・早寝早起きは健康的な体を作るための意識向上、だろう。
好きなだけ食べて、好きなだけ飲んで……愛嬌があるから大丈夫なの!で通してきた私もどうやらスパルタ悪魔によって本格的に改造されるらしい。
これが私が韓国を『レッテル重視の国』という理由になるのかもしれない。
まあ──本を読めとか、最後の1文とか、そういう所々は彼が私の本性を理解した上で発してる言葉だろうなと思えるし、彼の生まれの良さを感じる所でも有る。
まともに話しをしていなければ、ネットで帝国グループについて調べたワケでもない。
でも──普通に生活していれば誰でも一度は耳にするのが『帝国グループ』
婚外子だろうが、お母さんが”愛人”だろうがそこの次男なんだから、変な『生まれ』ではないだろう。『育ち』は悪いのかもしれないが──。
日本で引けを取らない麻生元総理もよく言っていた。『生まれは良いが、育ちは悪い』と。
その根本が何を意味するのかは知らないが、彼のダメな所は私に言われたからと言って本当に手段を択ばずに”最強の職権乱用”をして、金で私の時間を買っている所。
もし、そういうバカボンの様な行為を育ちの悪さと捉えるのならば──お国柄は関係なく規模が大きくなりすぎると、みんな育ちは悪くなってしまうのかもしれない。と一庶民として考えてみた。