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シャネルを着た悪魔
第6章 ☆CHANEL NO6☆
「だけど──何なんだろう」
「彼のセンスには、惚れボレするし素晴らしいって心底思える」
「私……男からの貢ぎものは素直にうれしかったのに」
「今は全然嬉しくないんやもん」
環境がモノを言うのだろうか?
それとも、そういう価値観じゃなくなったのか?
「それか──。」
「相手が”ソン・テヒョン”だから?」
きっと全てが正解だろう。
ふと時計を見た。
もう16時半になろうとしていた。
そりゃ、毎日何時に寝てるか何時に起きてるかもマトモに把握していない様な私生活をしていたら──元気になるモノもポジティブになるモノも回復はしないだろう。
片付いて来ている部屋を再度見回す。
テレビの配線は完璧だった。そして……テレビ台にはコナンの映画シリーズ。私の愛して止まないパイレーツオブカリビアンシリーズも有る。
『ロケーションフリー』の案内書が置いてあるという事は時刻や場所関係なく、日本のバラエティ・ドラマを見る事が可能なんだと思う。