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シャネルを着た悪魔
第6章 ☆CHANEL NO6☆


──冷蔵庫には、必要最低限の物しか入っていなかった。

彼の予想は『私が料理なんてするハズない』だろう。自宅での行動は別として、今回のまるで”北”の強制連行と似た様な事をされてまで料理をしない──と。


でも一度、腹をくくった女は格が違うと思う。出産に耐えれる強さに産まれてきているのが何よりの根拠だ。


……泣くだけ泣いたら、あとは上がるのみ。


プライドの高い自分のことをどん底に落ちた。と客観的に思えたことがプラスになったのだろう。



──やるしかない。

───生きるために、やるしかない。



この年齢で他人から『羨ましい』と心底言われるアミューズ株式会社で営業成績は同期のトップだったんだ。もっと言うと、二つ上の世代も抑えてた。

ズバ抜けた適応力と理解力、そして『根性』が有るからこそBNにも本社代表として顔を出せた。


そんな私の別の意味での『本性』を表しているのが机の上に置かれてある焼きうどんと、あの日と同じポテトサラダ、そして何か分からない野菜のお浸し。

全部サランラップをしてある。

彼と一緒に食べれる様にお皿のセットもグラスのセットも完璧に仕上がっていた。



もう──迷ってらんない。


『お前こそ一歩も引けない状態なのは──誰よりも分かってんじゃねえのか?』



そう、分かってる。


分かってるからこそ、私はこの場所で──大嫌いな韓国で、大嫌いな男と共に『女』になる道を選んだ。




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