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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆
私達が到着するや否や立ち上がった七人の格好良い男の子と、三名の女性。
全員の目線の先には──テヒョンが居た。今日もシャネルのジャケットを羽織っている。
私が黒なのとは真反対に彼は白のジャケット。中には真っ赤なインナーを着て、そこにはマリリン・モンローが描かれていた。
韓国語で突如はじまる会話を聞いて、右往左往しようとした私の腕をゆっくり掴んだティーは、英語で咄嗟に通訳をしてくれる。
『お疲れさまです、ヒョン!』
『お疲れさま。ちゃんと飯と酒、適当に頼んでてくれたか?』
『はい。シャンパン三本とパスタを二つ、ピザ二つと、チョコレート・ピーナッツ、あとはフルーツです』
『まあ、それだけ有れば大丈夫かもしれないけど。……お前達、撮影終わりで腹減ってるだろうし、なんか追加言いたくなったら勝手に言えよ』
いかにも兄貴面している彼は、左腕で二回自分のお腹をさすった。
これは自分が満腹の時にする癖だ。私はいつもこれを見ながら、味噌汁を注ぐか、ポテトサラダを足すのか、とか色々と考えている。
──ああ、きっと彼は本当の付き合いでここに来たんだ。と納得する最高の材料になった。
全員の目線の先には──テヒョンが居た。今日もシャネルのジャケットを羽織っている。
私が黒なのとは真反対に彼は白のジャケット。中には真っ赤なインナーを着て、そこにはマリリン・モンローが描かれていた。
韓国語で突如はじまる会話を聞いて、右往左往しようとした私の腕をゆっくり掴んだティーは、英語で咄嗟に通訳をしてくれる。
『お疲れさまです、ヒョン!』
『お疲れさま。ちゃんと飯と酒、適当に頼んでてくれたか?』
『はい。シャンパン三本とパスタを二つ、ピザ二つと、チョコレート・ピーナッツ、あとはフルーツです』
『まあ、それだけ有れば大丈夫かもしれないけど。……お前達、撮影終わりで腹減ってるだろうし、なんか追加言いたくなったら勝手に言えよ』
いかにも兄貴面している彼は、左腕で二回自分のお腹をさすった。
これは自分が満腹の時にする癖だ。私はいつもこれを見ながら、味噌汁を注ぐか、ポテトサラダを足すのか、とか色々と考えている。
──ああ、きっと彼は本当の付き合いでここに来たんだ。と納得する最高の材料になった。