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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆

どうやら二階には席が四つしかないらしい。

だから各スペースは割と大きく取られてある。サラリーマンらしい集団も居れば、若くで何か起業してそうなイケイケな手段も居る。

でもどこの席にも言えるのは、周りに居るのは背が高くて顔も可愛くて……おっぱいも勿論大きいお人形さんの様なサイボーグ女子たちだった。

私は確実に浮いている。

「日本人連れてきたぞー」

私にも分かり易い様に、という配慮かな?英語でそう言うと、同じ席のメンバーがすでにかなりお酒が回ってそうな態度で歓迎してくれる。


「韓国語は?分かる?」

「わかんない。英語オンリー」

「分かった」


「貴方たち、友達なの?」

「ああ。俺とヨンホとウンサン。ヨンホは俺と同じ様な仕事でウンサンは──何つーんだろ、まあ会社社長候補、だな」

「へえ。」

ウンサンとは、一番きれいな人を横に置いて鼻の下伸ばしてドンペリに手をかけているアイツだろう。韓国人が好きそうな丸眼鏡を付けて、垢の抜けない感じだけど──手に付けているのはフランクミュラーの限定品。

あれはVOGUEでさえも手に入らなかった品だと聞いた事がある。


「シャンパンで良い?」

「ああ、うん」


クー君は、器用にシャンパンを注ぐと一つ隣のヨンホと何やら韓国語で話し出した。

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