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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆
「ヌナ~」

「どうしたの、スン君」


「ごめんなさい。僕が着いて行けば絡まれなかったかもしれないのに…」

「はは、何言ってるの。全然大丈夫、むしろ普通の人と話せて嬉しかったし楽しかったよ。」

嫌味半分の私の言葉を聞いたテヒョンは、苦味を噛んだ顔をした。

「ウンサンさんは、アート財閥の長男でしょ?お金は使うけどああやって飲み方が汚いことで有名なんです」

「一緒に居たのは、SMWカンパニーに所属してるグループの子で最近やっとYAHHとかにも出れるようになったんです。あんまりまだ売れてない」


「なるほどね。テヒョンやスン君達ほど売れてない子をああやって飲ませて何だかんださせる代わりに、あの子達の顔とスタイルを使って女の子を集めてるワケだ」

「そういうことです。さすがヌナ!」


「──財閥にしてはやることが小さいわね。普通はお金持ってたらある程度寄ってくるでしょ。」


「オンニ、現実を見て!あの顔であの性格よ?いくらアートの長男と云えど女性にも我慢の限界があるわ。あれで一途だったら可愛いけど──あんな感じだしね」


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