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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆


お世辞にも上手とは言えないと思う。

でも彼女の声は……とても優雅で女性らしい声だった。


どこかで聞いた事がある。

どこかでこの風景を見た事がある。


熱く手を握り合っているのは、この前ベッドでひどい事を言ってた黒髪の男と美声の持ち主。

ほら、また後ろ姿しか見えない。



何なんだろう──。


夢と分かる夢を見るのは変な感覚だった。


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