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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆

日本で、よく友達が「軽自動車は右車線を走ると、煽られるからイヤなの。道も開けてくれないから進入も難しい時がある」と言っていた事を覚えている。

私の母親はベンツに、父はレクサスに乗っていたけど、確かにそういう車に乗ってて輩を言われたり煽られたりする事はなかった。

免許なんて持っていない私だから──もしそんなんされたら、どうなるんだろう?と他人事程度にしか考えていなかったけど……。


このエクセレロに関しては別だ。

どの車も遠慮してるのか何なのか、講習所で習うであろう以上の車間距離を保っているし車線変更なんか誰一人として突っ切ろうとしてくる者も居ない。

あの『運転の強引さ』で知られる韓国が──こういう風に一歩引いて運転できる技術を持っている事にも驚いたし、彼の運転技術にも結構驚いた。


どっちにしろ片道30分、此処・ソウルタワーに着くまでの間、ビミョーな気持ちと沢山の驚きで溢れていたのは間違いない。


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