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シャネルを着た悪魔
第7章 ☆CHANEL NO7☆


「例えばですよ」

「全世界の全社長は経費を削減することに必死をこいてる」


「じゃあ僕なら──倍の金払ってサファイアにCMのオファーを出す前に、アートと取引を辞めるだけで、ツイッターに『ソウルタワーグループ最高』って書き込んでもらえるなら、そっちを選びますけどね」

「………。」


「だって逆もしかり、なんですよ」


株価というのはその会社での資産を示す。

勿論、何か良い事が取り上げられてバカみたいに上がる事もあれば、下がる事もあるのだ。株価が下がれば──会社の資産価値も下がる。

良い例が、芸能事務所だろう。

日本でも有名な某芸能事務所所属の男性が、未成年に手を出したとか出してないで問題になった時、その事務所の株価は4%下落した。

4%は──結構大きい。


しかも、日本国内の規模の男性が『やらかした不祥事』でソレなのだ。

全世界が言動に注目する彼がするとなると───事の問題は大きく発展するだろう。


「──ですがね、テヒョンさん。どうしてそこでの交換条件がアート財閥との取引停止だったのか分かりませんよ」

「食に関してはどの会社も、ほぼアートの息がかかっています。しかも安いですし……」


「答えは簡単です。アートの次期社長と言われている長男は最強のレイシストだから。」

「しかも夜のカンナムでの悪名の高さは韓国5本の指に入りますよ」



「………。」



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