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シャネルを着た悪魔
第9章 ☆CHANEL NO9☆
「何で、此処に居るのか!」
「ああ。」
「──実は、大学に通っててね。そこの提携で百合大学があったから三ヶ月だけの短期交換留学みたいな?」
「あー!そうなんだ!韓国嫌いだと思ってたから、留学先にこの国を選んでくれて嬉しいよ」
と言ったルイくんは、本当に素敵な笑顔をしていた。
ベンチに腰かける私と彼……誰も見ていないから良いけど、悠長にマスクも外してるし、誰かが来たらかなり面倒臭い事になるだろうな。
「そういえば、あれからテヒョンさんと連絡は取ってるの?」
「な、何でテヒョン?」
「──いや、一緒にポールにも会ったし服も買って貰ってたし。あの調子だとテヒョンさんから見て、ヌナは『ただのワンナイト』じゃないと思ったからさ。まだ仲良しなのかなって」
ただのワンナイト……。
もう四ヶ月と少しは一緒に住んでるけど同じ布団で寝た事もなければ、キスをした事もない。
彼は彼で、どこかで性欲を発散してきてるんだろう。
「……取ってないよ」
「あ、そうなんや。」
「まあ、いいやん。テヒョンも新曲が早速、このダンスショーで使われて人気も順風満帆やしさ。」