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シャネルを着た悪魔
第9章 ☆CHANEL NO9☆
まだ私がカワスミ・リョウという日本での人気俳優と付き合ってた時に聞いたことが有った。
『ねえ、リョウって何でバラエティとか出ないの?私、リョウがスマスマ出たりしてるの見たいんやけど』
『ああ。それなあ……事務所も出ろって言ってるんだけどさ、俺が踏ん切りつかないんだよ。』
『何の踏ん切りよ。』
『バラエティってのは、ドラマよりも難しいんだ。単純な話、ドラマは台詞を覚えたらこなせる。舞台もそう。』
『でもバラエティは何が起こるか分からない。台本通りに進む可能性なんて無いし──バラエティが出来る人は、バカに思えるだろ?』
『でも逆なんだ。バラエティが出来る奴は……最高に頭が良い。』