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シャネルを着た悪魔
第9章 ☆CHANEL NO9☆

「何か良い感じね、ルイくんと」

運ばれてきた元々リザーブ料に含まれているシャンパンが注ぎ込まれるのを見ながら、そう言った。

確かフルーツとシャンパン一本が付いて一時間5万円くらいだったと思う。

ここから先はルイくんが払うだろうから──ヒョナのカードで先に落とされた額は実質5万円に税金、くらいだろうか?


「そう?そんな事も無いわよ」

「でもルイくんはヒョナみたいな子がタイプって言ってた。可愛らしくて優しそうな子って」


「それは素直に嬉しい。──でもさあ、リサもアミューズでサファイアの事担当してたなら分かるでしょ?ルイ君はあのグループの中で一番の遊び人よ」

「……。」

それに対しては否定出来ない。あの時も言われていたんだもん、ハニートラップがどうとかって。


「韓国国内で、ジンオッパ・ジミンオッパ・ロイオッパの事は聞かないの。聞いたとしても証拠が無いからネットの噂として、誰と付き合ってるとか出る位かな。」

「テヒョンオッパは、過去に何度か写真出した事があるの。」


「え?そうなの?」


「そうよ。あの人はオープンな人だから彼女が出来て噂になるとインスタグラムに堂々とツーショットを載せるのよ。」

「今まで載せた人は誰だろ……ああ、ブラジルのアティーナって歌手と韓国のもう解散しちゃったけどSISっていうガールズグループのメインボーカルの子」

「日本人は無いんだ」


「無かったと思う。SISの子とは直ぐに別れてたけどアティーナとは一年くらいは付き合ってたんじゃないかな。」

何故、今すぐにでもその子達のことを検索したいのか自分でもよく分からない。

同居人のタイプを面白おかしく知りたいだけ?──それとも、何か別の感情が有るの?

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