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シャネルを着た悪魔
第10章 ☆CHANEL NO10☆
リビングテーブルの上には、ローストビーフと肉じゃががメインとして置かれてある。
その他には、マカロニサラダやホウレン草のお浸しといった軽くつまめる和食と洋食。ワインに合う様に生ハムフルーツも作った。
かれこれ、掛かった時間は三時間。
煮込んだり、片付けしながら作業をしたり、デザートのフルーツタルトを慣れないなりに1から作ったり。
この家で、ここまで込んだ料理をするのは初めて。でももう、五ヶ月も此処で料理をしてる計算になる。
韓国式台所にはすっかり慣れた。
「それにしても、サファイア全員が休み合うなんて珍しいよね」
「合わせてくれたんだよ、マネヒョンが。」
「ああ、なるほど。」
そう、何でここまで豪勢な料理を作ったか──それは、サファイアのメンバーが家に夕飯を食べに来るからだ。
各自お酒はもってくるらしい。
スクリーミングイーグルなんていう、オーパスワンよりも高いワインが来たらどうしよう?と密かに胸は高鳴っていた。
「そりゃマネヒョンも気使うだろ。俺が何も言わずに、秘密にしたまま──おめえと同棲してたんだからな」
「まあね、それは確かに。」
「しかもお前は日本人だ。」
「──あのBURNでの一件は、瞬く間に広がっただろ。俺がインスタにツーショット載せてないから噂だと信じたいファンの子も居るだろうけど……」
「無理でしょ。貴方が載せない代わりに他の人が動画やら詳しいレポートやらを載せてるもん。」