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シャネルを着た悪魔
第10章 ☆CHANEL NO10☆
──宴は夜中の3時まで続いた。
さすがに8本もワインを空けて、その他諸々のお酒も飲んでいるメンバーはベロベロになりながら帰って行った。
自分で帰れるわ!なんて皆、強気に言ってたけど誰かに迎えに来てもらってるんだろう。
そうじゃないと、あんな千鳥足でスターがカンナムを歩ける筈がない。
合間合間に片付けていたのが幸いして、洗い物は明日の朝にでもまとめて出来そうな数しかなかった。
テーブルを台拭きで綺麗に拭いてからソファーに寝転がっているテヒョンに声を掛ける。
「テヒョン、寝るなら寝室行ってね」
「ああ。」
割りとマトモな返事が返ってきたので、少し驚いて上から覗いた。
「何だよ。片付け終わったのか」
「いや、ちゃんと起きてるんだ。と思って。てっきりベロベロで顔も虚ろだと思ってた」
韓国人は全員、素っぴんだと顔が薄いと思ってたけどコイツの場合は違う。
素っぴんでも日本のアイドルより格好良い、と思う。きっとこれは【惚れた弱味】では無いだろう。
「起きてるだろ、まだ3時だし。──てか、ヒョンからメールが来てた。」
「どのヒョン?」