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シャネルを着た悪魔
第11章 ☆CHANEL NO11☆
「でも、少し変わったなと思ったのが彼の言葉はこうだったんだ。『俺が独断で帝国を動かすってなると、リサが何を言い出すか分からない』」

「『だからこそ、ヒョンから動かして良いか・大人しく警察に預けるのかを聞いてほしい。俺から聞けば喧嘩になるかもしれない』と──。」


「分かってるなら、そんな事イさんに言わなきゃ良かったのに。」


「はは、それは禁句にしてあげてくれ。きっと彼も自分のせいかもしれないと思うと居ても経ってもいられないんだろう。」


「──イさん、私は警察に任せますよ。」

「だろうね。」


「韓国での事件じゃないですもん、日本での事件なのにそこに帝国の力を混ぜるわけにはいかない。」

「しかも悪い事をした人間には、必ず何らかの形でバチが当たるもんなんです。私は警察を信じて、その言葉を信じて、地道に待ちます。」



「……きっと君はそう言うと思ったよ。」


「だから、せめてものお見舞いで──VISAの手続きを早めさせた。あと二日もあれば全部完了するはずだ」

「二日ですか?」


「ああ、テヒョンも単純な男だからな。一人で居たら何をしでかすか分からない。出来れば早く……」

「大丈夫、私もテヒョンとの環境に一刻も早く戻りたいですから。」



「その事につきましては……ありがとうございます。」

やっぱりこういう時は砕けた口調じゃなくて、しっかりとお礼は言わないといけない。

それにしても警察を動かすとか、VISAの事で日本の政府関連を動かすとか……いくらアジアナンバーワン財閥と云えど、する事のスケールが大きすぎて再度驚いたと同時に少しだけあきれた。


みんながみんな、どれだけ過保護なんだろう。


そりゃ、こんな環境の中で育ったら、財閥令嬢達はワガママになるはずだ。
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