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シャネルを着た悪魔
第11章 ☆CHANEL NO11☆

大学の卒論は周りの目も気にせず日本で言う『右翼寄り』の内容。

友達からも親からも『アンタは右翼が過ぎる』と言われる位の女だった。


実際に今でも『ドクト』は日本の物だと思ってるし、慰安婦問題についてもこれ以上謝罪金を要求するのなら渡しても無駄なんだから無視しとけば良いと思ってる。


野球のマウンドに国旗を刺したあの行為も許せないし──。

何か有れば『日本のせいだ』『日本が悪いんだ』という国民性も大嫌い。



でも──愛は不思議。

そんな中でもソンテヒョンや、愛している人の周りに居る人達へは無償の愛情があると思う。

よく『日本人じゃないと……』とか『俺はフィリピン人じゃないと……』とか聞くけど、国籍は関係ないんだ。

育ってきた国も全部──。

大事なのはその人の人間性を理解して、ダメな所はダメと伝える事。そして愛している所は愛していると伝える事。


正解を探す人生なんて面白味がない。

正解を作りだす人生こそが……最高に面白いんだと思う。


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