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シャネルを着た悪魔
第12章 ☆CHANEL NO12☆
「うん、テレビとか見てても韓国の美の基準って色白で華奢で~とか分かってきたんだけどさ。AYUとかは派手な部類に入るでしょ?」
「そうだな。日本語で言うと『ギャル』って言うのか?」
「そうそう!日本では、別に金髪のショートカットであろうが何でもオッケー的な文化だけど──」
「そんな文化を作った一番の人物であるAYUの人気は韓国でどんなもんなんだろって」
「ぶっちゃけ知ってる人は知ってる、だろ。日本によく行くとか、俺達みたいに流行りのアーティストの曲は常に聞いてる同業者とか」
「AYUさんは、見た目とか曲よりもライブの構成が韓国では話題だけどな。すげー金かけてて、ど派手だって」
「へえ。」
「韓国人の男はプライドが高いから、自分よりも強そうな女を避ける傾向にあるんだよ。」
「だから女も必然的に清楚な格好をする様になる。俺が他所の人の前であんまりタバコ吸うなよってのはソコ」
「サファイアのメンバーくらいだもんね。目の前で吸ってもテヒョンが許してくれるのって」
「まあ、あそこは別格だろ。色々な国行ってるから皆視野が広い。韓国がステレオだってことも分かってると思う。」
「そっか。」
まるで始まりが契約だったとも、刺されてから少ししか経っていない女が相手というのも、両方が信じられない。
何だかんだ言って仲良しなんだよね。
それを分かってるからティーもジン君達も、私達二人が言い合いをしていてても止めないんだろう。
どうせ、こうやって数分経てば普通に話してることを予想できるから──。